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4年ぶりの開催!洋上体験研修を取材

 今回、4年ぶりに開催された「広域連携中学生交流洋上体験研修」を取材しました。内容は、生徒たちが参加する前に抱いていた期待と船上での貴重な体験、そして研修を終えた後の感想などです。当初、新島へ渡航する予定でしたが、台風6号の影響に伴い、清水港と御前崎港の間を渡航する研修スケジュールに変更し、実施されました。

開催期間:令和5年8月5日~7日(2泊3日)総勢75名(秦野市の参加者37名)

 

洋上体験研修の目的と内容

 「研修の目的」

(1)秦野市、中井町、大井町、松田町、二宮町、清川村(以下1市4町1村と記載。)が 市町村の枠を越え、東海大学の望星丸を用船し、中学生の体験研修事業を連携して行う。

 

(2)船上の集団生活を通じて交流と連帯を深めることにより、自主性、協調性および他人を思いやる心を養う。また、日頃経験することができない洋上での生活を行うことで、心身を鍛える。

 

(3)海洋観測や星空観察、島の歴史や自然にふれあうことにより、自然のすばらしさ、厳しさを体験する。

 

 

 研修では、船上での海洋観測や星空観察、花火鑑賞、ロープワーク、洋上フェスティバルなど貴重な体験ができます。中井町、大井町、松田町、二宮町、清川村の中学生とも一緒に活動するため、たくさんの新しい友達もできます。

「研修目的」参考資料:令和元年「広域連携中学生交流洋上体験研修 事業報告書」

 

「研修内容」参考資料:https://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1001000001925/simple/new_schedule.pdf

研修生が語る、洋上体験研修への期待

 令和5年7月15日(土)、はだのこども館で事前研修が行われました。この日の研修ではスタッフ紹介、過去の洋上体験研修のDVD観賞、そして注意事項などの説明がありました。また、洋上で活動するグループごとに、自己紹介や役割分担などの話し合いが行われました。

 

 初対面である研修生は、初め全体的に緊張していましたが、緊張をほぐし、積極的な参加を促進させるアイスブレイクを体験することで、和やかな雰囲気が生まれました。その結果、研修生は、笑顔が増え、初対面でも会話が弾んでいる様子も見られました。

 

 事前研修の終盤に「広域連携中学生交流洋上体験研修事業実行委員会 逢坂伸一実行委員長」と「研修生」にインタビューをさせていただきました。最初に逢坂実行委員長のインタビューをご紹介します。

 

 

Q.今回の研修で期待をしている事は何ですか?

A.逢坂実行委員長

 中学生らしい成長を期待したいです。スタッフには小学校の先生が多いので、先生ならではの視点で気づき、発見する柔軟さを持っているので、それを上手に子どもたちに伝え、何かをつかむきっかけにしてほしいと思っています。

 

Q.今年ならではの取り組みはありますか?

A.逢坂実行委員長

 例年どおりではありますが、広域の強みを生かし、連携をとりながら取り組んでいきたいと思います。

 

次に、研修生へのインタビューをご紹介します。

 

Q.なぜ参加してみようと思いましたか?

A.研修生

 ・母親が紹介してくれたチラシを見たことがきっかけです。小学生の頃から参加したいと思っていました。

 ・チラシを見たことと、過去に兄が参加して面白いと聞いていたので。

 

Q.洋上体験が始まる前の気持ちをお聞かせください。

A.研修生

 ・最初は緊張していましたが、班のメンバーとも少しずつ話をしていく中で、思い出をつくることを楽しみにしています。

 ・班長として皆を引っ張っていけるか不安だけど、楽しみたいです。

 

Q.今回の研修でどんなことを学びたいですか?

A.研修生

 ・これから社会に出ることを意識して、さまざまな人との関わり方を学びたいです。

 ・船の構造を学びたいです。

 ・アイスブレイクが面白かったので詳しく学びたいです。

 

 主催者である逢坂実行委員長は、船の上という独特な環境を使って、自然を通じて仲間との絆を深め、ルールの中で自ら考え行動することを期待しているようでした。

研修を終えて 研修生が得た感動をレポート

 令和5年8月7日(月)、研修を終えた研修生は秦野カルチャーパークに到着しました。当日の取材は行うことができませんでしたが、後日アンケートへの回答をいただきました。その内容をご紹介します。

 

Q.今回の研修で嬉しかったことや楽しかったことは何ですか?

A.研修生

・洋上フェスティバルの出し物や友達ができたこと、花火が観られたことです。

・いろいろな人と話ができたこと、船の中という非日常を体験できたことです。

 

 

 

Q.大変だったことは何ですか?

A.研修生

午後10時に寝て午前6時に起きることです。特に早起きは大変でした。

・班をまとめること、友人をつくること、周囲と合わせることが大変でした。

・船酔いが大変でした。

Q.今回の取材を通じて新たな自分を発見できましたか?

A.研修生

 ・たくさんの人と関わる中で、協力し合い、助け合えるようになったと思います。

Q.来年も参加したいですか?また、参加したい場合はどんなことに挑戦したいですか?

A.研修生

・また参加したいです。今回は行けなかった新島に行きたいです。

・もっと友達をつくりたいです。レポートはもっと詳しく書きたいです。

 ・今度はもっと人とまとまり、思いやりをもって生活したいです。

Q.参加した感想や次回参加を考えている人へのメッセージはありますか?

A.研修生

 ・船酔いしやすい人は、必ず 酔い止めを持っていこう!

・船や海に興味がある人や、コミュニケーション力をつけたい人には、とてもおすすめだと思います。参加する人と仲良くなれるかな?などという不安は、皆と過ごしているうちになくなり、楽しい23日を送ることができます。

 

 

取材を終えて

 今回は事前研修を取材させていただき、研修生はすぐに打ち解け、話し合いを進めていく姿が印象的でした。最初の緊張も自己紹介やアイスブレイクによって和らぎ、笑顔が増えていきました。普段とは異なる環境での挑戦や、新しい仲間とのつながりづくりは、洋上研修での協力体制を築く大切なステップだったと感じられました。

 

 このさまざまな経験が、参加した研修生にとって成長のきっかけとなり、今後の学びや生活においても、前向きな姿勢で新しい挑戦を受け入れていく力となることを願っています。また、洋上体験を通じて、研修生が自分の居場所に感じることができるよう、地域や学校のコミュニティがさらに結束され、今後も継続的に新しい体験・交流の場となることを期待しています。

 

情報委員会C

 

鶴巻小、南が丘小、北小、大根小、本町小、本町中、堀川小